2012年4月12日木曜日

不貞行為の慰謝料

不貞をした夫に対する慰謝料の相場についてご説明します。

最近の傾向として、妻側が裁判で請求する金額は500万円前後の金額が標準的です。それに対し、裁判官が判決で認めてくれる金額は200万円前後が多いというのが私の感覚です。

被害者の立場からすれば、「何でそんなに低い金額で我慢しなくちゃいけないの?」とお思いでしょうが、日本の裁判では慰謝料額はかなり低く抑えられているのです。

ただ慰謝料の金額は、以下の要素を総合的に判断して決められますので、夫側の有責性が極めて高い場合には高額な慰謝料が認められることもあります。

① 夫婦の収入
② 不貞関係の長短
③ 子供の有無
④ 不貞行為の態様

例えば、高収入の夫が女にマンションを買い与え、何年もの長きにわたって不貞行為を続け、子供まで作っていたというケースでは慰謝料が1000万円以上ということも十分考えられます。一方、ゆきずりの女性と1回だけ関係を持ったという場合には、100万円以下になることが多いでしょう。

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